宝石の国

独特な世界観と軽快に進むストーリー、そして徹底した下調べによって作られたキャラクター。
引き込まれるように読み進めました。神聖な領域に入り込んだように感じさせるテクニックには心底驚かされます。
作り込まれた話に中にも、つい笑みがこぼれてしまうような場面もあり、飽きることなく読み進められます。
誰もが一度は聞いたことのある宝石の名前が当てられたキャラクターたちが、使命を背負って生きていくその様は生き生きとしていて私たちの生活からは離れた空想のものだということも忘れてしまうほど入り込んでしまいました。
漫画なのでもちろん白黒なのですがカラーが見えるほど鮮明にキャラクターの個性が生きています。
本当にその宝石の性質とリンクした性格が考えられているからなのでしょう。
最初から最後までシンプルな線で描かれていますが、それも計算の上なのかな?と考えてしまうほど内容の宗教的な静けさとうまくマッチしているため、物語を読み進めるごとにこの作者の虜になっていく、美しく切なく胸を締め付けられるようなストーリーです。
カテゴライズするのが難しいけれど、きっとどんな人の心にも響くものがあるんじゃないかと思える、私の一番のオススメ作品です。