佐々木倫子さん作『動物のお医者さん』

すでに文庫本版も出版されている少し古い漫画です。しかし、内容は今読んでも相当おもしろい。むしろ、今も昔も学生って変わらないなぁという感想を持ちます。

絵柄が劇画っぽいので、ぱっと見はシリアスな内容なのかなと思いきやゆるいギャグ漫画です。少女漫画なのに、恋愛要素はほとんどありません。

タイトル通り、動物のお医者さんになるため獣医学部に在籍する学生や教授たちがメインのお話しです。それぞれキャラクターがとても個性的で、読んでいて全く飽きません。主人公は公輝(通称ハムテル)という男子学生、その親友は同じく獣医学部ですがネズミが大の苦手。とにかく破天荒な漆原教授や血液が大好きで細菌の研究をしている動きがスローな先輩女学生などの登場人物が出てきます。そして、ハムテルの飼い犬、シベリアンハスキーのチョビ(顔は怖いけど女の子)。この漫画がきっかけでシベリアンハスキーブームが起こったみたいです。

だいたい一話完結ですが、ハズレの回はありません。そして、意外な知識も身に付きます。例えば、細菌は数多くあるけれども、人体にとって有益なものを発見するのは宝くじに当たるような確率とか、インフルエンザはウイルスだから抗生物質は効かないとか(これは常識の範囲かな)。

チョビ以外にも猫や犬、いろんな動物が出てくるので動物好きの方には特におすすめです。ほんとにギャグ要素は緩いのですが、ツボにハマったら大笑いできます。また、レポートや課題に苦しんでいる学生さんにもおすすめかも。お話しの人物と共感し合えて、自分も頑張ろうと思えますよ。