可愛いのに残酷なチキタ☆GUGU

簡素で一見可愛い絵なのに、実はトラウマになった漫画としてあげられることが多いチキタ☆GUGUは、その分いつまでも印象に残る漫画です。

色々な人間を食べてきた人食い妖怪が、どうしても食べられないという『まずい人間』が主人公。

このまずい人間を、妖怪が100年かけて育てるととてつもない美味になるとして、妖怪は主人公のそばで生活をしはじめるのですが…実は、妖怪よりもっとひどい人間がこれでもかと出てくるというのに驚愕します。

トラウマとしてあげられる事が一番多いお話は、有能で善人な王様が年老いて、とあるウィルスのような妖怪に取りつかれるというストーリー。そのウィルスは人としての善意や良心の痛みなどを、けっして忘れさせることがないのに、目的のために手段を択ばないことを、最善と考えさせてしまう影響があります。王は自分が善政をしいてやっと良い国として成り立ったので、自分はもっと長生きせねばと考えるようになり、そのために長寿の薬の開発として、赤ん坊や見知らぬ者たちを殺し、薬の開発に役立てるようになっていました。それを知った主人公たちは、そんなおかしな話があるかと王を追い立てますが、王はやはり本質は善人で、殺せずにいたところ逃亡。

閉じこもった部屋は何物も入れず、寄せ付けぬという部屋だったので、逃亡できぬよう窓や扉を全部ふさぎ、飲み物食べ物がないような状態にしてしまうという解決法でした。王は生きていることで、ウィルスを巻き散らかしてしまうという理由があったのですが、ファンタジー感あふれる絵柄でその解決方法…!と印象的でした。

他にも男装をしていた少女が凌辱されたり、ラストでメインキャラが死んだりと…えぐいのに目が離せない、そんな不思議ででも魅力あふれる流れは、ぜひ一度とおすすめしたくなる漫画です。