「バビル2世」横山光輝

「バビル2世」は、1971年から73年にかけて「週刊少年チャンピオン」に連載された、超能力を扱った漫画です。
様々な超能力を持つ少年バビル2世と、同じく超能力を持つヨミとの戦いが描かれます。中学に通う浩一少年は、同じ夢ばかりを見るようになります。その夢は、砂漠の中にある高い塔の夢です。
その事を学校の先生に打ち明けると、先生はそれはバベルの塔ではないかと答えます。
バベルの塔は、かつて地球に不時着した異星人が、故郷の星と連絡を取るために建造した建築物だったのです。宇宙人は子孫の中に自分と同じ超能力を有したものがあらわれる事を期待し、地球にはない英知と科学をバベルの塔に残して世を去ります。
それから数千年後、子孫のなかに超能力を持ったものがついにあらわれます。浩一少年です。バベルの塔は浩一を後継者として認め、彼をバビル2世として塔に迎え入れます。しかし、浩一と同じように人並はずれた超能力を持つ人間がもう一人いました。
それがヨミです。超能力を用いて巨大組織を作り、世界を支配しようと画策するヨミは、バビル2世と対立します。
そして両者の戦いが始まるのでした。バビル2世の面白さは、この両者の戦いにあります。ヨミの本拠地である要塞島に侵入するバビル2世、それを弾き返す要塞の数々のトラップとヨミの超能力。反対に、ヨミもバベルの塔に襲撃を仕掛けます。
人間を侵入させても、落ちる天井や巨大な落とし穴に嵌り、侵入は容易ではありません。
そこでロボットを先入させ、それをカメラで撮影し…。バビル2世はテレビアニメ化もされましたが、原作の漫画とはかけ離れた子供向けのヒーロー作品となってしまいました。
しかし原作漫画は知恵を振り絞った頭脳戦、戦略戦が繰り広げられ、大人の鑑賞に堪える手に汗握る作品になっていると思います。