モンスターと言う漫画から学んだ人の中にいる善と悪

子供の頃、あれだけ読んでいた漫画も、大人になり、何時しか読まなくなっていました。そんな時に同じく子供の頃、漫画好きだった友人が、最高に面白いから読んでみてとかなり強く推奨してくれた漫画が、モンスターでした。

見慣れた画風だなと思っていたらYAWARAの作者である浦沢直樹さんが執筆している事を知りました。まずは絵の感じで好きになりました。どんなに面白い漫画でも、やはりどんなに良い内容の漫画でも、絵の好みが合わなければ移入出来ない私にとって、浦沢さんの絵は大好きでしたので、読み易さはありました。

そして内容ですが、本当に気がつけば、第1巻を読み終わっていました。それぐらいに入り込んでいました。こんない入り込んだ漫画は、子供時代も含めてありませんでした。それは、上質な推理小説を読んでいる様な感覚でした。読む度に謎が増えていき、犯人を追いながら、しっかりと様々な人が絡み合い、様々な人との出会いからの感動的で上質なサイドストーリーもしっかり同時進行で行われていく感じが、たまりませんでした。

また、医者である主人公も犯人を追いながら、受動の人生から能動の生き方を出会いの中で学んでいく背景も、何が善で何が悪なのかと言う事や人は一つのきっかけに対して、能動的に受け取る事で、その後の人生が劇的に変わると言う事を主人公の行動から、感じたりしました。大笑いしたり、大泣きしたり、ハラハラドキドキしたり、胸がキューンとなる漫画は、沢山、読んできましたが、こういう漫画は初めてでした。

初めてだからこそ、ものすごく新鮮でした。人の生き方であったり、人生とは見たいなものを直球で描かれてしまうと、ちょっと引いてしまったかも知れませが、サスペンスと言う題材の中で、楽しみながら、深く感じる中で、浦沢さんが本当に伝えたいメッセージが、私なりの主観になりますが、私の中のは入ってきました。内容も佳境に入るにつれて、沢山の謎と言う点が、どんどん線として繋がっていく感じは圧巻で、サスペンスなのに、なぜか爽快な気分にさせてくれます。終わり方は、サスペンスでもあるので賛否があるとは思います。ただ、そこに行くまでの主人公に関わる人達の生き方に時に同調したり、時に善人だと思っていたら、ダークな部分があったりと、人の中には善と悪が常にいて、様々な環境や出会いで持っている善悪が変わっていく描写に考えさせられる最高の漫画だと思っています。