名探偵コナン

青山剛昌作の「名探偵コナン」は20年の歴史を誇る、日本を代表する推理漫画です。昔から読んだり、アニメを見ることはあったのですが、ハマったのは最近でした。ことに、何年も前の複線などを回収していき、話がどんどんと展開していくようになってからは、非常に面白くなってきた、という印象を受けます。事件の部分や、犯人の動機などは年々マンネリ化していて、昔の方が面白いと感じることが多いのですが、トリックや謎解きなどは、何年たっても意外性があったり、面白いと感じる部分もあるので、まだまだ十分に楽しめます。

また、昔は特に小学校低学年向け、という感じがめちゃくちゃしていたので、そのあたりもどうしても敬遠していた理由だったのですが、読者も大人になって来たことを作者自身も自覚しているのか、話がどんどんとディープな方向になってきているので、今の年代でも楽しめるようになったんだな、と思いました。

また、キャラクターの魅力などについても、今になってやっと分かる部分も多いです。主人公のコナンがどうしてヒロインの蘭に自分のことを言わないのか、昔に読んでいた時にはさっぱり分かりませんでした、それくらいに私の理解力が相当低かったというだけのことですが、遅ればせながら理解力を得た今になると、いろいろと理解できる部分が増えていて、物語をしっかりと味わうことができるようになりました。そんな風に昔は分からなかったけれども、改めてみてみると面白いと感じることができて、しかも今でも続いているというのは漫画にしかできないような芸当なので、コナンが漫画で良かったとつくづく思います。作者自身が子供には分からないようなネタを入れているような場合もあるので、そのあたりも理解できるようになった今だと、クスリと笑えるようになっていて、こちらも昔では楽しめなかった部分だな、と思いました。

また、このような伏線の多い作品だと、漫画を読んでいる最中だけでなく、そこから離れた時でも、伏線はどのようなところに繋がるのか、ミスリードはどのような部分なのか、なんてことを考えることができるので、そのあたりもこの作品ならではの楽しみだと思いますし、それがやっと楽しめるようなレベルの知能を手に入れられたんだな、と思い至ると自分の成長も感じられて、二重の意味で嬉しいと感じました。